Last Modified 04/01/02

(2)TNCのADSL開局までの流れ

(K)8Mプランへの変更

T-comの発表から1日送れた2001/10/31、TNCが12月からAnnexC Gdmによる8Mサービス開始が発表しました。T-com、Yahoo!BBと比較すると値段が高く不満はありますが、TNCの1.5Mに対して300円増しと許容できるレベルであった為、乗り換える決断をしました。 申請から開通までの日記をまとめました。速度申請を考えている人は参考にしてください。
☆ADSL8Mサービスに関する日記

 

 8Mに変更したときの予想実速度


既存のユーザーの興味は「8Mへの変更については実際どの程度の実速度が期待できるか?」が一番気になることと思います。  イー・アクセスが2001/10月末に開始したAnnexC Gdmによる8Mサービスによる関東地区約300カ所のNTT局内にある数千回線を対象に実施した回線速度の測定結果を情報公開しております。 詳しくはイーアクセスの”G.dmt採用8Mbpsサービス フィールドデータのご報告”を参照してください。
・NTT局との距離が2km以下のユーザーは78%が6Mビット/秒以上の高速度で接続できた
・NTT局との距離が2km超の場合は6Mビット/秒以上が2.8%、3Mビット/秒以上でも34.7%にとどまっている
・1.5Mビット/秒以上で接続できた割合は、回線距離が2km以下の場合で99.7%、2km超の場合は69.4% 3.5kmを超えると、1.5Mと8Mビット/秒サービスで回線速度にほとんど違いがない。

上記のことをTNCに当てはめると次のようになります。
・NTT局との距離が2Km以内の場合は6M程度の速度が期待できる
・3.5Km以上の場合は300円余分に払って8Mに切り替える意味が少ない


2002/03にはNTT、Yahoo!BBより8M接続の場合の予想実速度を調べることができるようになりました。 これらの情報を使って事前検討をした上で8Mへの新規加入、変更をすると良いでしょう。

 

NTT局舎との距離、速度推定

NTT西日本 / 線路情報開示システム
NTT東日本 / フレッツ・ADSLおすすめタイプ診断コーナー
Yahoo!BB / Y!BB ADSL速度推定システム

 

 8Mサービスの申請


TNCのホームページから申請します。 申請画面の最後に「登録を受け付けました」との内容の画面が表示されるので画面コピー、または印刷しておくと良いでしょう。 640Kから1.5Mに変更した時は登録受付後に確認のメールが発行されておりましたが、1.5Mから8Mの申請では申請直後の確認メールは発行されませんでした。 

NTT局舎の工事直前になって”変更受付メール”が送られてきます。 TNCでは「Megabit Gear TE4000」、「Megabit Gear TE4」、「Megabit Gear TE4121C」が採用されておりますが、現在利用されているモデムによって対応方法が異なる旨かかれております。8MサービスではTE4121Cモデムを使うので、現在それ以外のものを使っている場合はTE4121CがNTT局舎の工事日程に合わせて送付されるので、自分で新しいものに入れ替えて古いものを返却することになります。 


 

 新しいモデムが届く


NTT局舎の工事日が決定すると”「パーソナル8000」への変更工事日のご連絡”というメールが届くとともに、クロネコヤマトの宅配便でADSLモデム他一式が送られてきます。 モデムが届いたら工事予定日までに新しいモデムに交換をしておきます。

なお、私の場合はTNCの手違いで、 NTT局舎の工事を来週に控えた土曜日にクロネコヤマトの宅急便でADSLモデム他一式が到着し、 翌週火曜日の工事当日に工事予定日の連絡メールが届く という状況で、順序が逆になっておりました。 TNC側も承知しておりお詫びのコメントもしっか書いてありました。 
 

到着した荷物
ビニールでシュリンクパックされた箱です。梱包箱は以前は無地箱に”ADSLモデム、スプリッター在中”と印刷されたシールがついていただけですが、今回は写真のようにTNCデザインされた箱になっております。 

 

 

ADSLモデム一式
 - モデム本体(MegaBit Gear TE4121C)  
 - ACアダプタ(DC12V出力)
 - クロネコヤマト着払伝票(旧モデム、ACアダプタ返却に使います)
 - ADSL8Mサービス(パーソナル8000)開始のお知らせ
 - 速度確認文書(補足説明「ADSL回線の状態を参照する」)
 - TE4121C使用上のご注意

 


新しいTE4121Cモデムは従来1.5Mで使っていたTE4111Cと同じく住友電気工業鰍フモデムです。 従来のモデムの本体上面のモデルシールには「MegaBit Gear TE4000」とシリーズ名称かかれておりましたが、こちらは「MegaBit Gear TE4121C」と本体裏側の規格銘板に書かれている正確なモデル名称と思じであることが大きな違いです。 それ以外に気がついたことは、内部基板には電源および通信状態を表示する赤色LEDが使用されていることです。 上ケースの放熱用スリットの隙間から赤色LEDの光が漏れる事が気になります。 また、外部入力電圧が9Vから12Vに変更されており、ACアダプタ も同じものではありません。

なお、モデムに関する詳細な情報はTNCより提供されません。 最初に送られてきた資料”ADSLパワーラインセットアップガイド"参照するようにと書かれているだけです。 この資料 には従来のTE4111Cについても詳しく載ってお らず、事実上モデムの資料は無しということになります。 以前TNCに質問したときの話では、TNC出荷時に接続に必要な設定が書き込まれているので、ユーザーは何も変更しないで使ってほしいとの事でした。 TE4121Cについても同様の方針のようです。

詳細な情報は製造元の住友電気工業のホームページでも入手できません。 このモデムはTE4111Cの場合と同じくイー・アクセスでも使用されておりホームページでモデム スタートアップマニュアル、取扱説明書などかなり詳しい情報を入手することができます。 PDFファイルをダウンロードできますので参考情報として手元においておきましょう。  

月額料金は工事日の7日後より日割りが適用されます。 また、コース変更手数料2000円はTNCセンター側の設備設定工事費用などにかかる費用でTNCより請求されます。 そのほかにNTT局内工事費用2,800円がNTT局舎内の電話回線の切替工事にかかる費用で、初期費用のNTT局内工事費とは異なるものです。 費用はNTTの電話料金等と合わせてNTT西日本より直接請求されます。


なお、交換が終わった古いモデムは変更工事終了後2週間以内に、同梱されていたクロネコヤマト着払伝票を使って返却する必要があります。 返却しないとモデム料金として19000円の請求がされるようです。


 

 回線速度の確認


8Mでは接続が安定しない事が多々あるようですので、念のため工事日前に1.5M接続における回線速度の状況を確認しておいたほうが良いでしょう。 また、工事後には直ちに回線速度の状況を確認しておく必要があります。 確認方法につきましては、「Megabit Gear TE4121C」の送付時に同梱される「速度確認文書(補足説明「ADSL回線の状態を参照する」)」を参考にしましょう。

速度確認文書(補足説明「ADSL回線の状態を参照する」)を参考にして、ADSLモデムの管理メニューを表示すると、下のような画面がでてきますので、黄色で囲んである部分のADSL回線状態を確認します。

 

モデムの管理メニューはこちら。。。
クリックするとパスワードが要求されます。 TNC出荷時から変更していなければ"root"と入れてください。
  (上り xxxxbps 下り xxxxKbps)と表示されている数値が実際にモデムとNTT収容局間の通信速度で、安定して出ている数値ではなく、ベストエフォート(最高値)の値です。最高でxxxxKbpsまで可能ということを意味します。 上りは自分のPCから送信されるデータの速度、下りはインターネットから自分のPCが受信する時のデータ速度です。 この数値は上り1024Kbps、下り8128Kbpsまで理論的にはありえますが、NTT収容局との距離が近い人でも下り6000Kbpsまでしかでていないようです。

モデムの電源を入れるつど再計測されるので、いつも同じ数値になるものではありません。私の場合は最高で、下り4672Kbpsが表示されておりました。

なお、実際にインターネット上のスピード測定サイトで計測したときの速度は、時間帯による混雑具合やサイト先のサーバの能力、パソコンの周辺機器(ルータ、ハブなど)など、あらゆる要因に影響されるので、ここで表示される数値とはかけ離れた数値になります。
  次に、その下の部分に表示されるログ情報(左参照)を確認しましょう。 この部分にはモデムの電源を入れてから、メモリ上に蓄積しているログの内容が最新のものから順に最大200 件まで表示されます。 通信が安定していれば次のようなログが記録されませんが、ノイズなどによって回線の切断、再接続が発生するとこれらの6行が その度に書き込まれます。

  2002/03/29 22:40:50 PPP-IPCPの確立
  2002/03/29 22:40:50 PPP-LCPの確立
  2002/03/29 22:40:49 ADSL回線通信中へ移行
  2002/03/29 22:40:25 ADSL回線トレーニング中へ移行
  2002/03/29 22:40:17 ADSL回線切断
  2002/03/29 22:40:17 PPPの切断(ADSL回線切断)

 
切断、再接続が繁盛に発生する場合はモデム接続が安定していないことを意味します。通信途中でモデムがカチカチとなって、PPPのLEDが消えるのはこの切断、再接続が発生している 現象ですので対処が必要です。 DIYヘルプセンターに相談しましょう。

工事日の7日後より料金プランが変更されて8M料金に日割り計算されます。 プラン変更日以降は、その回線速度に拠らず「パーソナル8000」のご利用料金が適用されるので、回線速度を確認して十分な速度が得られない、回線切断などの不具合が 多発する場合は早めにDIYヘルプセンターに相談した方が良いでしょう。  また、不幸にして速度(料金)プランの変更せざるを得ない状況の場合はメールで料金プラン変更の窓口に連絡 をとってください。


 

 切断、再接続が多発する場合


8Mプランの回線速度はモデムの電源投入時のテストにより最高速度で接続しようとしているようです。 それによって不安定に限りなく近い安定状態で接続され、結果的に1.5M/640Kと比較してノイズに対して影響を受けやすくなっいるものと思われます。   私の場合は8M接続開始直後は、そのスピードアップに喜んでいたため気がつくのが遅くなりましたが、しばらくして次の点に気がつきました。
 

 8M接続開始直後の不具合
 

 ・直ぐにページが更新されないときがある。

 ・モデムからカチカチ音(内部のリレーの音)が鳴る。 音がなった後はモデムのLED表示(PPP)が消灯または点滅している。

 ・ログ情報を調べると、数十行にわたるログが書き込まれており、PPPの切断(ADSL回線切断)、の書き込みが何度も発生している。

 ・切断は1日に20回以上発生している。 ひどい時には1時間に10回程度発生することもある。

 

結局、モデムの接続速度は4500〜700kbps程度出ているものの、安定していない事が原因のようでした。 DIYヘルプセンターに連絡をした結果、TNCセンター側での回線速度の調整をしていただき安定するようになりました。 現在は継続テスト中ですが丸2日間放置しておりますが、今のところ切断、再接続は発生しておりません。 ノイズマージンが少し増えたことによる効果と思えます。 
(詳しくは、☆ADSL8Mサービスに関する日記を参照)

 
 回線速度
 

 ・回線調整前 (上り 768Kbps 下り 4608Kbps) :1日に20回以上の切断、ひどい時は1時間に10回の切断

 ・回線調整後 (上り 768Kbps 下り 4000Kbps) :帯域制限によりスピードの上限を落とした(約15%の下りリンク速度のダウン)

 

TNCヘルプセンターへの相談が解決への最短コースですが、ユーザー側では、モデムをテレビ、AMラジオ、ハブ、パソコン、モニター等の電磁波から遠ざけることや電源をタコ足配線にしないようにして悪影響を与える要因を削除することも重要となります。 また、入手できる場合はフェライトコアなどによるノイズフィルターの取り付けも効果があるようです。 

 

私の場合は、TNC側の回線調整を実施した後でも、半日に1度程度切断、断線が発生しておりました。 しかし、モデム、ハブ、パソコンにもフェライトコアのフィルターを追加した結果、 最長では1週間程度無切断の状態となりました。 ただし、フェライトコアの取り付けが問題解決策として有効であったかどうかは断言出来ません


 

 実際の接続速度の測定

 

TNCセンターから自宅までの通信速度モデムの回線速度として表示されておりますが、実用上のインターネットの通信速度は以下のサイトから調べることが出来ます。 詳しくはこちら。。。

 

次の表は”ブロードバンドスピードテスト”で測定した結果です。 私の場合は1.5Mから8Mに変更に初期費用4,800円、月額料金300円の投資でスピードが2.56倍に上が りました。 NTT収容局との距離が近い人にはオススメのプランです。 なお、TNCの資料によると利用可能な距離の目安は2km程度までとなっております。
 

 
1.5M接続
ADSL回線状態 (上り 512Kbps 下り 1536Kbps)
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.7
測定時刻 2001/12/08 14:54:28
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/プロバイダ TNC 1500/tnc
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.31Mbps(539kB,3.6秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 1.29Mbps(539kB,3.6秒)
推定最大スループット 1.31Mbps(163kB/s)
 
8M接続
回線調整前 回線調整後
ADSL回線状態 (上り 736Kbps 下り 4576Kbps) ADSL回線状態 (上り 768Kbps 下り 4000Kbps)
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.7
測定時刻 2001/12/11 23:26:08
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/プロバイダ TNC 8000/tnc
ホスト1 WebArena(NTTPC) 3.22Mbps(1441kB,3.8秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 2.63Mbps(758kB,2.3秒)
推定最大スループット 3.22Mbps(402kB/s)
測定サイト http://speed.on.arena.ne.jp/ v2.0.7
測定時刻 2001/12/23 21:02:03
回線種類/線路長 ADSL/2.0km
キャリア/プロバイダ TNC 8000/tnc
ホスト1 WebArena(NTTPC) 3.36Mbps(1441kB,3.6秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 2.94Mbps(1441kB,4.1秒)
推定最大スループット 3.36Mbps(419kB/s)
 


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